みなさんこんにちは、ねるです。
この記事は、
「復習が大事っていうけど、いつやればいいんだろ…」
「復習してはいるんだけど、あんまり成果が出ない…」
という方のために書いています。
目次
エビングハウスの忘却曲線に関する誤解
「暗記」や「復習」の話になると必ず出てくると言ってもいいのが、エビングハウスの忘却曲線ですよね。
記憶力をアップする方法、エビングハウスの忘却曲線 – next global jungle
より引用させていただきました。
(後で勉強して自分で作ります。エクセル難しい)
よく見るのが、「エビングハウスの忘却曲線を利用して復習をしよう」という話です。
はっきり言います。あれはウソです。
なぜなら、エビングハウスの忘却曲線は、彼自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(rit, pek, tas, ...etc)を記憶し、その再生率を調べたものだからです。
「無意味な音節」というのがポイントです。
さて、みなさんがいま勉強しているのは円周率のような全く意味を持たないものでしょうか?
違いますよね。
「自分は丸暗記してるタイプだから」と思った人もいるかもしれません。
ですが、無意味な音節というのは、
「きしえふうをうふみくいいおさまういま」
こういうもののことです。
これを覚えろって言われたら、確かに忘却曲線どおりの結果になりそうですね。
(そもそも僕はこんなの覚えられそうにないですが。)
ここまで読んだら、エビングハウスの忘却曲線が参考にならないことが分かったと思います。
そんなわけで、ここからは
「科学的に正しい復習の仕方」
を説明します。ぜひご覧ください。
復習のベストなタイミング
当たり前ですが、今日学習したことが明日テストに出るのならすぐに復習するのが効果的です。
ここでは、テストまでにまだある程度の時間があることを想定しています。
結論から言うと、
「すぐに復習してもダメ」
なんです。
2008年にアメリカで行われた心理学実験によると、
「学習後、しばらくたってから復習する」
のが効果的で、
「最初の学習から最初の復習まで」の間隔と
「最初の復習からテストまで」の間隔の割合は
1:5 であると言われています。
たとえば、本番まで30日あったとすると、1回目の復習はだいたい5日後~7日後の間に復習するのがベストです。
復習って何をすればいいの?
「復習はテキストを読むのがいいのか」
それとも
「問題を解きなおす方がいいのか」
この疑問にもお答えします。
答えは、「問題を解きなおす方が記憶の定着がいい」
ということです。
「問題を解きなおすのは大変」という人もいるかと思います。
そういう人は、計算問題だったら単に問題をみて
「この問題はこうやってこうすれば解けるんだっけ」
というように思い出すだけでもかなりの効果が期待できます。
逆に、教科書・参考書・ノートを読むだけでは頭には残りません。
復習の間隔は?
復習は1日後、3日後、1週間後、2週間後…というように、復習の間隔を徐々に延ばすやり方のほうが一般的によいと言われいています。
ですが、これも2007年の実験で、「徐々に復習の間隔を延ばす方法」が必ずしも正しくないことが明らかになっています。
「徐々に間隔を延ばす復習方法よりも、均等な間隔で復習する方が、長い間記憶することができる」
これが結論です。
なぜ、均等な間隔で復習した方が長期記憶に役立つのかというと、均等な間隔で復習する方が最初の復習までの期間が長くなるからです。
つまり、最初の復習までの期間が鍵だったんです。
徐々に間隔を延ばすやり方では、先に言ったように1日後、3日後、1週間後、2週間後…と最初の復習までの間隔が短いです。
それに対して、均等な間隔で復習するやり方は、5日後、5日後、5日後という具合になりますから、最初の復習までの間隔が長いのが分かるかと思います。
学習後すぐに復習するのは、その後すぐにテストがある場合は有効ですが、大学受験や資格試験のような、実際の試験までの期間が長いものには効果がありません。
この話を聞くと、「1日後には74%も忘れてしまうからすぐに復習することが大切だ」なんて言っていた人がどれだけテキトーだったのかが見えてきますね(笑)
おわりに
いかがでしたでしょうか?
勉強で悩む方々の参考になったなら幸いです。
次回は、
「復習は何回やればいいのか」
という話をしたいと思います。
今回の記事が参考になったという方はぜひ、ご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました☺