あなたも気づかないうちに損しているかも⁉ お金損する人、得する人

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みなさんこんにちは、ねるです。

今回は、「損失と利益の非対称性」について考えていこうと思います。

 

目次

はじめに

あなたは、自分の損得勘定に自信がありますか?

損得勘定

自分にとって損であるか得であるかを打算的に判断するさま。

損得勘定とは - 日本語表現辞典 Weblio辞書より引用させていただきました。

 

「自信がある」と答えたみなさんは、この記事を読んで自信を無くしてしまうかもしれません(笑) それでも読みたいという人だけ読んで下さいね。

 

 

  • お金を得したことはあまり覚えてないけど、損したことについては、はっきり覚えている。
  • お金を借りたことは忘れてしまうが、貸したことは忘れない

なんてことありませんか?

 

「あるある~」と思った人が多いと思います。

ここでは、その理由について具体例を示しながら解説していきます。

株で考える

①あなたは、ある企業の株式を100万円分購入しました。株価は順調に上昇し、半年後には110万円分の価値になりました。これからも株価が上昇し、120万円、140万円と価値が上がる可能性もあれば、逆に100万円、80万円と下がっていく可能性もあります。

 

さて、ここで質問です。

Q.あなたはこの株を売って手放しますか?それとも、まだ持っていようと考えますか?

 

 

おそらく、株を売って10万円の利益を確定させようと答えたんじゃないでしょうか。また、売らずにまだ持っていようと答えた人の中にも、少しは利益を確定させたいという気持ちがあるはずです。

 

 

では今度は、さっきとは逆のケースを考えてみましょう。

②あなたは、ある企業の株式を100万円分購入しました。しかし、株価はだんだん下落してしまい、半年後には90万円分の価値になりました。これから株価が上昇し、100万円、120万円と価値が上がる可能性もあれば、逆に80万円、60万円と下がっていく可能性もあります。

 

さて、ここで質問です。

Q.あなたはこの株を売って手放しますか?それとも、まだ持っていようと考えますか?

 

 

先ほどの質問と違って、今度は、まだ売らずに持っていようと答えたんじゃないでしょうか?ちなみにですが、僕も、まだ売らずに50万円に戻るのに期待してしまいます。

 

 

何かおかしいことに気づきませんか?

そうです。この2パターンの質問では、現状の損失と利益の額はどちらも10万円と変わらないのに、①では利益を確定させようと考え、②では損失を確定させないようにと考えましたよね。それが、「損失と利益の非対称性」です。

 

私たちは利益をはやく確定させ、逆に損失はなるべく確定しないように考えがちです。株やFXで、損切りできずに大損してしまったなんていうのは、人間の心理から考えると自然なことだったということですね。

 

くじ引きで考える

「いや、自分は株なんてやらないから関係ないし」

と思っている皆さんのために、もう一つ例を紹介します。

 

今、あなたの目の前に2種類のくじがあります。

A.「確実に10万円が当たるくじ」(それは、くじなのか?というのはさておき)

B.「50%の確率で20万円当たり、もう50%の確率で0円、つまり何ももらえないくじ」

の2つです。

 

Q.あなたはどちらのくじを引きますか?

 

この質問をすると、多くの人がAの確実にお金がもらえる方を選びます。

 

 

もうひとつ、ほとんど同じ質問します。

 

今、あなたの目の前に2種類のくじがあります。

A.「確実に10万円払わなければいけないくじ」(それは、くじなのか?というのはさておき)

B.「50%の確率で20万円払わなければならず、もう50%の確率で0円、つまり1円も払わなくていいくじ」

の2つです。

 

Q.あなたはどちらのくじを引きますか?

「くじを引かない」は、なしですよ(笑)

 

この質問をすると、多くの人がBの50%の確率で1円も払わなくていい方を選びます。

もしかしたら、10万円損しないで済むかもという可能性に賭けるんですね。

 

ここで注目してほしいのは、やっていることは1つ目の質問も2つ目の質問も変わらないということです。

にもかかわらず、確実にもらえるときは安心(A)を選び、損をしそうになるとリスク(B)を選んでしまいます。

 

つまり、人は「得をしたい」という感情よりも「損をしたくない」という感情の方が強いのです。

 

利益を確定させ、損失を回避しようとする傾向を「損失回避性」といいます。

「損失回避性」により、私たちは利益と損失が同額でも、損失の方を過大評価してしまいます。さらに、この傾向は、金額が大きくなればなるほど強まります

 

 

この損失回避性のメカニズムはダニエル・カーネマンらの研究で明らかになりました。カーネマンによると、損失回避性は進化の歴史によるものだそうです。チャンスよりもピンチに敏感に反応できる生き物の方が、生き残れる可能性が高いということですね。

 

 

おわりに

誰かに「これは買わなきゃ損だよ!」なんて言われたときには、いったん落ち着いて考えましょう。もしかしたら、とんでもないものを売りつけられているかもしれません。

 

逆に、自分が何かやりたいこと、やらなきゃいけないことがあるのに、なかなか行動できないときは、「今、始めなきゃ損!」 と思うようにしましょう。そうすることで、先延ばしを防ぐことができます。

 

「人は損失回避性という特徴をもっていること」

「人は必ずしも合理的な判断ができるわけではないということ」

を覚えて、今後の生活に活かしてもらえたら幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました☺